ISBN:4062124823 単行本 吉田 修一 講談社 2004/07/16 ¥1,470
とにかく建築にまつわる本を読もうと本屋をウロウロしていた所、
長編小説で、しかも題名が「ランドマーク」、しかも装幀がカッコイイ、となればもう買うしかなかった。
全体的に冷たい空気がながれている。
設計士の犬飼と、鉄筋工の隼人を主観的かつ客観的にみた話が交互に流れていく。どちらも大人の男と女の話だが、この本の題名の
「ランドマーク」である「O-miyaスパイラル」という螺旋状に伸びるビルのように、二人の物語が螺旋状に地上から上空まで伸びるように話が展開し、緊張感も増していく。そのためか読み始め三分の一ぐらいまでは犬飼と隼人が頭の中でゴッちゃになってしまうことがあったが、それがなくなり始めたときに味わう快感と、この物語の中にいる男が考える快感が妙に重なり合っているようで、読んでいる自分がいつのまにかこの小説の世界にはまっていることに気付き、いつの間にか読み終えてしまった。
ラストに起こった事件で、このO-miyaスパイラルの運命は想像できるが・・・
とにかく建築にまつわる本を読もうと本屋をウロウロしていた所、
長編小説で、しかも題名が「ランドマーク」、しかも装幀がカッコイイ、となればもう買うしかなかった。
全体的に冷たい空気がながれている。
設計士の犬飼と、鉄筋工の隼人を主観的かつ客観的にみた話が交互に流れていく。どちらも大人の男と女の話だが、この本の題名の
「ランドマーク」である「O-miyaスパイラル」という螺旋状に伸びるビルのように、二人の物語が螺旋状に地上から上空まで伸びるように話が展開し、緊張感も増していく。そのためか読み始め三分の一ぐらいまでは犬飼と隼人が頭の中でゴッちゃになってしまうことがあったが、それがなくなり始めたときに味わう快感と、この物語の中にいる男が考える快感が妙に重なり合っているようで、読んでいる自分がいつのまにかこの小説の世界にはまっていることに気付き、いつの間にか読み終えてしまった。
ラストに起こった事件で、このO-miyaスパイラルの運命は想像できるが・・・
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